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放送日2025年02月05日~
聖蹟KAKIZOME書道展
多摩市
多摩市連光寺にある旧多摩聖蹟記念館では現在、「聖蹟KAKIZOME書道展」と題した展覧会が行われています。
これは、旧多摩聖蹟記念館が所蔵している、幕末から明治期に活躍した人たちが書いた書画を多くの人に知ってもらおうと、多摩市教育委員会が主催した展覧会で、今回は、200点ほどある書画の中から新春にふさわしい15点の作品が展示されています。
こちらの3つの和歌は、旧多摩聖蹟記念館を建設するにあたり発起人となった田中光顕が書いたもので、春に明治天皇が連光寺を訪れた「行幸」を思って詠んだ内容になっているということです。和歌の中には、春になると鳴くウグイスや、関戸の地名が書かれているのが分かります。
また、他にも会場には、松の下で鶴が鳴いている様子を描いた水墨画や、上杉謙信、織田信長などと親交のあった近衛前久による「元日」という書画など、新春を感じられる作品が展示され、訪れた人は、興味深そうに鑑賞していました。
そして、今回は展覧会のタイトルが、「書初め展」ということで、1月4日から20日までの期間に、市民から募った書初め作品の展示も行われています。書初め作品は、「聖蹟」・「関戸」・「鶯」の内、いずれかの言葉を書くか、田中光顕の3つの和歌から1つを選んで書くというもので、会場には、子どもから大人まで、さまざまな世代の人から寄せられた84点の書初め作品が所狭しと並んでいました。