稲城市・多摩市合同サイバーセキュリティセミナー

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放送日2025年11月19日~

稲城市・多摩市合同サイバーセキュリティセミナー

稲城市

11月13日(木)、稲城市東長沼の稲城市地域振興プラザで、「稲城市・多摩市合同サイバーセキュリティセミナー」が行われました。

これは、現在、社会問題ともなっている、企業や個人などを標的にしたサイバー犯罪・サイバー攻撃の被害防止を目的に開かれたもので、会場には、地元企業の担当者や関心のある市民など、25人が集まりました。
講師を務めるのは、警視庁サイバーセキュリティ対策本部の担当官、威德井啓次郎さんです。

セミナーの中では、はじめに、最近多発している「警察官を装った詐欺」についての注意喚起があり、本物の警察官は取り調べにトークアプリを使用したり、警察手帳の写真を送ったりしない、といったニセ警察官を見破るポイントなどについて紹介がありました。
また、サイバー犯罪の具体的な手口の紹介では、不正なプログラムでコンピュータ内のデータを暗号化し、その復元と引き換えに金銭などを要求する「ランサムウェア攻撃」と呼ばれる手口の解説があり、その侵入経路として、在宅勤務などで最近増えている、遠隔接続サービスの不備や、ぜい弱性などを狙ったものが多い、という説明がありました。
そして、ランサムウェア被害を防ぐためには、パソコンなどのセキュリティプログラムを、常に最新のものにすることや、安全性の高いパスワード設定などが重要であると話していました。

そのほかにも、メールに添付された怪しいファイルを開いてしまうことで被害を受ける「マルウェア感染」や、メールの本文に、偽(にせ)サイトのURLリンクが貼られた「フィッシング詐欺」など、身近な所で起きる可能性の高い、様々な手口についての詳しい説明があり、参加した皆さんは、メモを取るなどして、熱心に聞き入っていました。