小野神社・熊野神社・春日神社 例大祭

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放送日2025年09月21日~

小野神社・熊野神社・春日神社 例大祭

多摩市

9月14日(日)、多摩市の小野神社、熊野神社、春日神社で、例大祭の神輿(みこし)巡行が行われました。

五穀豊穣(ほうじょう)や地域の安全などを願って毎年行われている各神社の例大祭。今年も9月の第2日曜日に、多摩市内各地で開催されました。

午前8時半。多摩市連光寺の春日神社では毎年、例大祭が行われる日の朝に、連光寺本村(ほんむら)集会所から春日神社まで、「ささら」と呼ばれる竹ざおで地面をたたいて道を清める儀式、「ささら行列」を行います。
今年も神職や関係者、地元住民など50人以上が参加して、朝早くから連光寺周辺には、太鼓とささらの音が響き渡りました。

ささら行列が無事に春日神社に到着すると、社殿では神事が執り行われ、例大祭の準備が着々と進められていきます。

午後1時。多摩市関戸にある熊野神社の神輿が出発します。
熊野神社の神輿は、聖蹟桜ヶ丘駅近くにある九頭龍神社から担がれて巡行するため、出発の時点では、まだ神輿は台車に乗っています。しかし九頭龍神社に到着するまでの区間に限って子ども神輿も巡行に参加するため、熊野神社の周辺では、元気に神輿を担ぐ子どもたちの姿が見られました。

午後1時半。春日神社も宮出しの時間を迎えます。
金色に輝く「ほうしんだま」が特徴的な春日神社の神輿。その周りには担ぎ手たちが集まり、境内を出発した神輿は、旧川崎街道から路地に入って町内を移動します。
連光寺周辺は坂が多く道が狭いため、神輿だけでなく、先導する太鼓のほか、本村囃子連の皆さんが乗る山車を引く子どもたちも、安全に気を付けながら、ゆっくりと力強く連光寺周辺を練り歩いていました。

午後2時。武蔵国一ノ宮として知られている歴史と由緒ある神社の小野神社でも拍子木が境内に鳴り響き、地元の人たちや近隣の神輿会、そして応援にかけつけた阿部市長が担ぎ手として加わり、神輿が境内を出発しました。
毎年、小野神社の神輿巡行で特徴的なのが、直径1.8メートル、重さが1トン以上もあるという大太鼓。その大太鼓は、大人4人が乗れるほどの大きさで、一ノ宮の街に迫力のある大きな音を響かせます。
太鼓のあとには、威勢のよい掛け声をあげながら進む神輿が続きます。担ぎ手の皆さんは神輿を大きく揺らし、巡行を盛り上げていました。

午後2時20分。九頭龍神社に、熊野神社の神輿が到着。
地元の神輿同好会の合図で神輿が担がれると、ここからいよいよ熊野神社の神輿巡行がスタートします。
さくら通りを進んだ神輿は、聖蹟桜ヶ丘駅前交差点へとやってきます。この場所は、熊野神社の神輿巡行の見どころのひとつで、多くの見物客が見守る中、神輿はにぎやかに交差点を横断していきます。聖蹟桜ケ丘駅周辺を神輿が通ると辺りは熱気と歓声に包まれていました。

この日は30度を超える厳しい残暑の中での神輿巡行となりましたが、担ぎ手の皆さんは、途中に設けられた休憩所で英気を養いながら、それぞれの地域の繁栄を願って神輿を担いでいました。

そして午後6時。広い境内に太鼓の音が鳴り響く中、小野神社の神輿が戻ってきました。
神社の随神門をくぐりぬけ、神輿は拝殿を目指して境内を進みます。拝殿の前にやってきては、お囃子の山車や、大太鼓の前まで戻され、再び拝殿へと行きつ戻りつを繰り返し、ついに拍子木が打ち鳴らされて宮入となりました。

関係者のあいさつの後には三本締めが行われ、今年の神輿巡行も大きな盛り上がりのなか、無事に終了しました。