穴澤天神社例大祭

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放送日2025年08月31日~

穴澤天神社例大祭

稲城市

8月24日(日)、稲城市矢野口の穴澤天神社で、「穴澤天神社例大祭」が行われました。

よみうりランド北側の山腹に位置する穴澤天神社。
創建は紀元前432年と言われ、平安時代に全国の神社をまとめた「延喜式 神名帳」にも、その名が記されている長い歴史を持つ神社です。

毎年、8月のこの時期に行われている例大祭では、みこしの巡行や伝統芸能の奉納などで、神社周辺の地域が1日、熱気と歓声に包まれます。
午後2時、境内には担ぎ手のみなさんが集まりはじめ、この日は、稲城市の髙橋市長もかけつけ神輿渡御(みこしとぎょ)の乾杯の発声をしました。

乾杯を終えると、ご神体をのせたみこしが町内の巡行に出発します。
稲城囃子保存会のにぎやかなお囃子を先頭に、みこしがつづき、地元だけでなく、近隣地域からも担ぎ手の皆さんが集まり、威勢の良い掛け声をあげながら弁天通り商店街や京王よみうりランド駅前などを練り歩きました。

一方、みこしが町内を練り歩く中、神社の神楽殿では、「江戸の里神楽」が奉納されました。
「江戸の里神楽」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統芸能で、この日も多くの観客が見守る中、太鼓や笛に合わせて様々な演目が披露されました。

つづいて、境内では稲城市指定文化財にもなっている「獅子舞」が奉納されました。
てんぐと3頭の獅子が踊るこの「獅子舞」は、江戸時代から続く伝統行事で、五穀豊穣や厄よけなどを祈願して現在も地元の人たちによって受け継がれています。
てんぐと獅子たちによる勇壮な舞いを間近で見学した観客の皆さんはその迫力に思わず息を飲み、見入っていました。

そして、あたりが暗くなり始めた午後6時過ぎ。みこしの宮入りの時間です。
長い巡行を終えて神社に到着した担ぎ手のみなさんは、最後の力を振り絞ってみこしを上下に激しく揺らし会場の盛り上がりは最高潮に。
そして、無事に宮入りを済ませ、3本締めが行われると、会場からは大きな拍手が沸き起こり、今年の例大祭も無事幕を閉じました。