多摩市立グリーンライブセンター講座「多摩丘陵の植物や自然を学ぼう」

現在放送中

放送日2025年05月21日~

多摩市立グリーンライブセンター講座「多摩丘陵の植物や自然を学ぼう」

多摩市

5月17日(土)、多摩市落合の多摩市立グリーンライブセンターで、「多摩丘陵の植物や自然を学ぼう」と題した講座が行われました。

今年4月、緑と環境の拠点として、「楽しみながら学び、体験できる施設」をテーマにリニューアルオープンした多摩市立グリーンライブセンター。施設では、今年度、様々な講座やイベントの開催を予定していますが、今回はそのひとつとして、多摩丘陵の自然環境や自生する植物について学ぶ講座が開催され、会場には23人の参加者が集まりました。

講師を務めるのは長池公園 園長の小林 健人さんです。
講座でははじめに、多摩丘陵のエリアのひとつである八王子市 由木地域の自然環境について説明がありました。

由木地域で確認された植物の種類は、1,773種類と面積の広さで考えるとその数は非常に多く、中でも、外来種の数は597種類と内陸部にしては多く、その理由はニュータウン開発と関係しているということです。また、エリア内にたくさんの植物が自生していることについては、草地や水田・湿地など多様な環境が由木地域にはあり、そうした場所が人の手で持続的かつ適切に管理されていることが植物の多様性を生んでいると、小林さんは説明していました。

そして、具体的な植物の紹介として、多摩地域の固有種で絶滅危惧種にも指定されている「タマノカンアオイ」や、近年は都内でなかなか見ることができなくなっているという「ワニグチソウ」など、多摩丘陵で見られる様々な植物がスライドを使って説明されました。

さらに、講座の最後には、グリーンライブセンター内を散策して、初夏に花を咲かせる「ガマズミ」や「ウノハナ」などの野草を見て歩きました。参加した皆さんは、小林さんの話を熱心に聞いて、多摩丘陵の自然や植物に関する知識を深めている様子でした。