絵図のなかにわたしたちの街の江戸時代を探す

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放送日2025年05月11日~

絵図のなかにわたしたちの街の江戸時代を探す

多摩市

多摩市落合にあるパルテノン多摩・4階廻廊(かいろう)では現在、「絵図のなかにわたしたちの街の江戸時代を探す」と題した企画展示が行われています。
これは、パルテノン多摩ミュージアム市民学芸員 絵図グループの皆さんによる研究成果の発表として行われたもので、およそ300年前の多摩市がどんな場所だったのかを来場者に想像してもらえるよう、分かりやすくパネルにまとめられていました。

パルテノン多摩が保存する伊野家文書「寺方村・貝取村裁許絵図(てらがたむら・かいどりむら さいきょえず)」は、江戸時代の寺方村と貝取村で争われた裁判の際に評定所へ提出された地図になります。馬の餌となる「まぐさ」が広がる土地をめぐって争われた裁判は1年にわたって行われ、貝取村の勝訴で幕を閉じました。裁判の資料として提出されたこちらの絵図には江戸時代中期の多摩市の様子が記され、その中には当時の村の名前や川、道路なども描かれているため、絵図を現在の多摩市の地図に重ね合わせ、当時の争いの場所となった地域や、今なお現存する寺の他、小学校などのランドマークを表示することでわかりやすく展示されていました。

市民学芸員の皆さんがフィールドワークなどを行って研究してきた成果の展示は、好評につき、6月21日(土)まで開催中。今後は巡回展示や、絵図にまつわる街歩き企画なども予定しているという事です。詳しい情報はパルテノン多摩のホームページをご確認ください。