多摩市立多摩中央公園オープニング記念 旧富澤家特別展示「旧富澤家とゆかりの品々」

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放送日2025年04月27日~

多摩市立多摩中央公園オープニング記念 旧富澤家特別展示「旧富澤家とゆかりの品々」

多摩市

多摩中央公園内にある旧富澤家(とみざわけ)住宅では現在、『多摩市立多摩中央公園オープニング記念 旧富澤家特別展示「旧富澤家とゆかりの品々」』が開催されています。

多摩市の連光寺村の名主を代々務めていた富澤家には、多摩地域の歴史を知るうえで重要な資料が数多く残されています。江戸時代に建てられたという母家は現在、多摩中央公園内に移築されていますが、今回の特別展示では、多摩中央公園のオープニング記念と銘打ち、幕末から明治時代にかけて活躍した富澤家の15代当主・富澤政恕(とみざわまさひろ)にゆかりのある品々が展示され、多くの来場者の関心を集めていました。

こちらは新選組の局長・近藤勇に関する展示です。
富澤政恕と近藤勇は、「天然理心流(てんねんりしんりゅう)」という剣術の兄弟弟子だったと言われ、それが縁で政恕は新選組の面々とも親交があったと言われています。会場には近藤勇が愛用した木刀や陣笠の他に、政恕が京都で近藤と再会した時の様子を記した日記「旅硯九重日記(たびすずりここのえにっき)」など、数多くの貴重な資料が展示されていました。

また富澤政恕が56歳の時、明治天皇が連光寺周辺へうさぎ狩りに訪れ、以後、連光寺村とその周辺が「連光寺村御猟場(ごりょうば)」と指定され、明治天皇や皇族が狩りなどで訪れる際には、富澤家は「行在所(あんざいしょ)」として、休憩や宿泊に利用されました。その当時利用されていた表札や、参加した人々の名前を記した名簿など、歴史を感じさせる資料が数多く展示され、来場したみなさんは貴重な資料を熱心に見入っていました。

そのほかにも、富澤家の玄関に飾られた「深山白鷹(みやまはくよう)」をはじめとしたふすま絵の数々や、富澤家で使用されていた家財道具などが展示されています。

『多摩市立多摩中央公園オープニング記念 旧富澤家特別展示「旧富澤家とゆかりの品々」』は、2025年5月14日(水)まで、多摩中央公園内の旧富澤家住宅で行われています。