第14回 多摩桜ウォーク

現在放送中

放送日2025年04月06日~

第14回 多摩桜ウォーク

多摩市

3月30日(日)、多摩市連光寺の都立桜ヶ丘公園で、「第14回 多摩桜ウォーク」が行われました。
これは、「多摩の山桜の保存・育成」などを目的に、多摩商工会議所が主催している「多摩桜プロジェクト」の一環として毎年開催されているもので、今年は、桜ヶ丘公園の園内に5種類ある、宇宙を旅した種を発芽させた「宇宙桜」をめぐるウォーキングが企画されました。
会場には、多摩商工会議所の会員や一般市民など51人が集まり、はじめに、関係者らによる挨拶がありました。

挨拶の後、早速ウォーキングへと出発です。
参加者の皆さんが最初にやってきたのは、醍醐桜です。ソメイヨシノの祖先樹とも言われているこの桜は、岡山県真庭市から譲り受けたもので、ほぼ満開を迎えた桜の下で、全員で記念撮影を行いました。
その後、ガイドの長谷川さんからは、花の特徴に加え、植樹された場所が小高い丘であるため、醍醐桜の姿を高速道路や電車からも楽しむことができるといった説明がありました。

続いて皆さんがやってきたのは、三春滝桜です。これは、日本三大桜の一つとされているしだれ桜で、この日はおよそ七分咲きでしたが、美しい花を見ることができました。
この桜の木は、福島県三春町の樹齢1000年を超えるしだれ桜から採取した種から発芽したもので、宇宙へ行ったおよそ200粒の種のうち、発芽したのはわずか10本であることが長谷川さんから紹介されると、参加者の皆さんは、貴重な桜の姿を熱心にカメラに収めていました。

ほかにも、イベントの中では、植物学者 牧野富太郎博士が発見・命名したという桜や、ひょうたんのような形のつぼみをつける桜など、岐阜県や高知県から譲り受けた桜の紹介があり、参加者の皆さんは、それぞれの桜の植樹に至るまでのエピソードなどを聞きながら、およそ2時間のウォーキングツアーを楽しみ、充実した時間を過ごしているようでした。