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放送日2025年09月17日~
救急セミナー
多摩市
9月13日(土)、多摩市落合のパルテノン多摩で、「救急セミナー」が行われました。
これは、もしもの時のために、さまざまな応急手当の方法を身に付けてもらおうと多摩消防署が毎年開いているもので、このセミナーの受講者には、3年間有効な「救命技能認定証」が交付されます。
この日、会場には、70人の参加者が集まり、はじめに、主催者からの挨拶がありました。
今回のセミナーで行うのは、「心肺蘇生法」をはじめとした普通救命講習です。
テキストを使って説明を受けた参加者の皆さんは、早速、実技へと移ります。
講習は、実際に、けが人や急病人を発見したという想定で行われ、まずは、周囲の安全を確認し、大きな声で助けを呼ぶ、というところから始まります。
そして、呼吸や反応が無い場合は、「胸骨圧迫」を行います。
胸の真ん中に体重をかけて圧迫する、この救命措置は、1分間におよそ100回、強く・速く・絶え間なく続けることが求められるため、参加者の皆さんは、テンポを一定に保ちながら、真剣な表情で取り組んでいました。
また、胸骨圧迫と合わせて行う救命措置である「人工呼吸」の体験もあり、近年では、コロナ対策としてハンカチなどで直接肌に触れないように気道を確保し、少し離れた位置から空気を吹きかけることなどが紹介されました。
休憩をはさみ、セミナーの後半では、AEDの使い方についての講習が行われました。
心臓をはさむように電極パッドを貼ることや、音声の指示に従って電気ショックボタンを押すことなど、説明を聞いた参加者の皆さんは、そのポイントを踏まえ、落ち着いた様子でAEDを使った講習を行っていました。
そして、ひとしきり実習も終わったところ、職員のひとりが突然倒れてしまうという場面が…
これは、今回の講習で学んだ内容を実践するために行われたデモンストレーションで、突然の出来事でしたが、参加者を代表して名乗り出た2人が、協力しあいながら、人工呼吸やAEDを用いた心肺蘇生法を行い、職員を見事、救出しました。
開始からおよそ3時間。
全ての講習が終わると、参加者ひとりひとりに、救命講習を受けたことを証明する「救命技能認定証」が手渡され、皆さん充実した表情で受け取っていました。